この時期はクーラー修理の連続です。先日サスペンションを一新した350SLCもせっかくピシっとしたのに暑くて乗れなくては直した甲斐もないのでクーラー修理に。
オールドメルセデスの場合は大きく分けて3種類のコンプレッサーがあります。V8は縦目の頃からこのタイプ 通称フリジデール(¥78000) アメ車やジャガーなど幅広く使用されています。ロータリータイプで良く効きますがとにかく重い。SLCは作業性も悪く交換にまる一日かかります。
リキッドタンクは外品を使います。純正部品は6倍以上の価格!ホース類の入手は難しいので製作します。エキスパンションバルブや電動ファンスィッチを交換、R12のガスを補充し、最後にガス漏れテスターで点検します。
リフレッシュしましたクーラーは吹き出し口の温度が6度ぐらいまでさがり今日のような天気でも効きは充分です。
ハネベンでリビルドカー製作中。ハネベンでもW112 300SEはエアサス LSD リヤフローティングディスクブレーキメカニカルインジェクションなど高価な機構が満載。リビルドしますとW111のハネベンのキャブ車の倍以上整備にかかりそうです。
現在はリヤアクスルをオーバーホール中。デフはLSDが入っています。ブッシュなどは共通ですが、デフマウントは高価。リヤキャリパーシールキットも純正は入手不能、ジャガーのパーツが共通なようで取り寄せ中。マフラーも前期型は専用品。フロントパイプが入手できません。ステンレスで製作予定。ちなみに後期型はW108と共用です。
個人的に好きな車ですので気合入ります。
280SEクーペのリビルドカーは明日が納車。絶好調です。本当に静かで素晴らしいデキに満足しています。
クーラーはロータリーキットを装着、ホースをすべて交換して電動ファンも追加したにもかかわらず効きがイマイチ。原因は写真のエキスパンションバルブ。走行状態では良く効いていましたが、アイドルでは吹き出し口の温度が17度。右側のエキパンは昔保冷車の修理で見たことあるタイプ。調整できるかもしれませんが、左のタイプに変更、温度は6度まで下がりました。快適です。
オーナーのリクエストでナビ コーナーセンサー バックモニター シートヒーターを装着 集中ロックやHIDもありますので現代車のフル装備仕様。
不良ではないのですが気になるので最後にセルモーターも交換しました。
完璧になった状態を味わえるのはほんの一瞬、リビルドカーが出ていくときは寂しさを感じます。
良く質問されるのですが、そしてブログにも何度か書いていますが、電動ファンはいつ回るの?暑いのに回らない。と聞かれます。80年代までのメルセデスはリキッドタンクに温度センサー(写真)がついています。リキッドタンクの温度が55度になれば電動ファンも回ります。よくファンが回らないからエアコンを使わないとも言われるのですが、エアコンを使わないのでセンサーの温度が上がらずファンも回らないのです。補助的に水温110度でも回るセンサーがついているのですが、110度になるということは冷却系にトラブルが出ていますので、点検が必要です。W124や107の後期型では圧力センサーに代わっています。
補助ファンはあくまでもコンデンサを冷やす意味が強く、エンジンクーリングも補助的なものと考えてもらったほうがいいと思います。良かれと思い大きなファンに改造し常に回したりしますとオーバークールや消費電力の増加、逆にモーターからの発熱 大きすぎてラジエーターの冷えが悪くなるなど・・・・。改造する場合はノーマルと同じぐらいのサイズにすることをお薦めします。
220SEクーペの4速MT車 委託販売車輌です。オールドメルセデスでは少数派のMT車、個人的には大好きです。特に230SLや220SEなどの非力な車はシフトチェンジをマメに行わなければならず、サスペンションがしっかりしていればドライビングも楽しめます。この220SEはサスペンション、エンジンともにかなりしっかりしていますので結構面白い。
MT車には大きな利点もあります。発熱が少なくエンジンミッションの冷却環境が非常に良好です。写真は3.5のAT車。30分走らせて30分アイドリングさせた状態。オイルパン付近で70度ぐらい。
同条件で220SEのミッションを下側で計測しますと53度。ATよりも小型で軽量ですので風通しも良くなります。またAT車にはオイルクーラーもラジエーター下に追加されますので水温も高い目になり、燃費も平均して2km/1リットルぐらいMT車が良好です。故障もほとんどなくオイル管理だけしていればオーバーホールなしでも一生使えます。
ETCのない時代は不便さも感じましたが今は高速でも手間はありません。ミッション車を運転している人はなんかかっこいいですし、運転もうまく見えますよね。女性が普通に運転してたらさらにカッコイイ!褒め過ぎました。AT車の楽ちんさは魅力。