コンパクトクラスのリビルドカーの販売は好調です。今年はW114クーペを中心に造りました。ベース車もなかなかありません。そこで仲介車輌にでていますW123 300Dセダンでリビルドカーを企画中です。先日まで作業していましたW115 300Dがあまりにも良かったこともあるのですが、300Dをリビルドすればほんとに経済的です。燃費は8kmから9km/1ℓ ディーゼル故障もほとんどなく乗れるのでは。
この仲介車輌の程度が良いのでベース車候補になりました。W123ですと比較的短期間で製作可能ということもあります。ただ悲しきかな神戸では登録できませんので、できれば受注販売を考えています。価格は¥1,500,000 指定地域以外の方限定販売になります。納期は1か月。外装は二つ目のヘッドライトを予定。内装にはメッキシフトレバー クラシックなイメージで旧車感覚も味わえます。リビルドカー整備をもちろん行います。クーラーコンプレッサーのロータリー化やパワーアップオルタネーター
お問い合わせお待ちしております。
内装の見えるところには化粧ねじが使われています。メッキがされネジ部も湾曲しており安全性も考えられた凝ったネジです。専門店ですので、こういった細かい仕上げも求められますので常時在庫するようにしています。
通常は写真右側の2.8mmの物が使われています。W113のドアなどは穴が広がり2.8mmザイズが使用不能の箇所も出てきます。その場合は写真左の3.5mmの補修用で処理をしています。ネジの頭の部分の大きさが同じでネジ部だけ3.5mmになっていますのでほぼ完璧な補修が可能です。3.5mm以上広がりますと溶接するなりしなければタップネジは使えません。W113などはアルミドアですのでアルゴン溶接となります。
仲介販売にW123 300TDTが追加になりました。シルバースターの整備が入った車でお薦めです。希望販売価格¥1,350,000
天才メカニック室崎が7月末で退社しました。もっと腕を上げたいということで昔修行していた師匠のもとへ再就職。茨の道を選ぶ彼の選択は間違いじゃないと思いますし、尊敬します。個人的にさびしい思いもあり、ショックでしたが彼に負けないように頑張らなければと最近ようやくふっきれてきました。私も業界に10数年いますが、メカニックの待遇 世間の認知が他の車関連の仕事に比べて評価が低く感じます。メカニックはまず道具が要ります。その量と金額は半端じゃありません。その道具を使いこなし、故障診断 修理後の対応 知識も電気から金属 革や塗装のことまで必要とされ、サービスフロントともなると営業力も必要となります。のわりには低所得なのにびっくりします。当社に面接にきたメカニックの給料にいつも驚かされます。レストアして評価されるのも塗装や磨き屋さんのことが多く、サスペンションが抜群 エンジンが良いとかいう声はほとんど聞こえてきません。ひがみっぽくきこえますが、腕の良い整備士の評価 待遇はもう少し良くならないかと日々考えています。
私のような腕の悪い者でも経験をつめば車は直せます。よくあるW123の集中ロックの修理をしました。
数分でバキュームが抜けてしまう場合は診断は簡単です。助手席下のバキュームの分岐を1本ずつ抜いて調べます。専用工具もあるのですがディーゼルの場合などエンジンが止まらない場合は1本抜いて指でふさいでエンジンが止まる所をさがします。
今回は助手席のバキュームエレメントでした。内張りを外して交換
内張りを取り付けるときにドアポケットのフックをドア側にはめ込むことを良く忘れます。これをはめないとドアの開け閉めで内張りが浮いたりします。
内張り用のボタンファスナーも良く破損します。今回は2個交換しました。診断から部品交換までは20分。もちろん専門店ですので部品の在庫があってのことですが。私のようなデキの悪いメカニックでも経験さえあれば簡単に車が直せるという一例です。(決して自慢ではありません。)
集中ロックのバキュームもれですが、ディーゼルの場合はエンジンストップができなくなったり、ミッションのモジュールプレッシャーやワーキングプレッシャーが変わったりと、長い目でみれば他にも影響を及ぼします。
自動車のパーツの販売 管理は大変です。2年前にパーツセンター(倉庫)を造り、数ヶ月前からオンラインでパーツナンバーが見れるシステム(メルセデスベンツEPC net Online 写真)が使えるようになり、間違いのない発注が高いレベルでできるようになったと思います。このオンラインシステムも使いこなすのに経験が必要です。今までは車種別パーツカタログを広げてパーツナンバーを探していました。本の数も半端ではなく、パーツナンバーの変更があったり、さすがにすべての車種を揃えるのも難しいです。EPC netは1940年~2010年モデルまでのすべての乗用車 バス トラックが網羅されています。
いろんな物を取り入れ、物流という観点でパーツの販売を考え始めましたが、まだまだレベルが低いと感じています。パーツは生産しない限り儲かりません。人手を省略した在庫管理、整理 梱包など課題は山済みですが、パーツがないと車は普及しませんし、現状の車が無くなっていく一方です。いろんなことでご迷惑もおかけしますが、安くて良い部品をなるべく早く供給できるように日々努力していますのでよろしくお願いします。
この時期になりますとエアコン修理の質問や部品販売の問い合わせが多くなります。エアコン修理→電装屋さんとなりそうですが、旧車の場合はそれなりの知識が必要となり、それに外注となると修理費も割高になりがちなので当社では自社でほとんどやっています。メルセデスの場合はエアコンガス漏れ=エバポレーター不良という固定概念を持っている人も多く、当社にもエバポレーターの注文をされるユーザーさんや業者さんもいます。エバポレーターの不良はW124以降のトラブル(Sクラスでは140以降)でW123以前のオールドメルセデスではまず無いと言い切れます。材質的な問題ではあると思いますが今まで不良なエバポレーターはありませんでした。エアコンパーツ リキッドタンクやエキスパンションバルブ コンプレッサーの純正価格が異常に高価で修理で交換されないケースも多くまたR12のガスが事実上廃止 値段高等となり代替えフロン使用により不調になるエアコンが増えたのも事実です。ということで各モデルのエアコン修理ブログを書いていこうと思います・・・ので参考にしてください。
写真は600のエアコン修理。あまり参考にはなりませんが説明を。写真上のコントロールユニットでヒーター クーラーの切り替えを油圧!で行っています。修理車両はコンプレッサークラッチが入ったままになり室内が保冷車状態に。内装品にも霜がつき、皮が傷みそうで心配になるほど。W114にもたまに見られるのですが、114の場合はスィッチのセンサーがエバポレーターに入っていないか、センサーの調整で直ります。放置するとエバポレーターも凍りつきトラブルになるので吹き出し口の白い冷風がひどい物は修理したほうが良いと思います。600の場合はそう簡単にはいかず、写真上のユニットのクーラー調整機にはなんとトランジスターを採用していました。これが壊れると修理の難易度はかなり高くなりますが、今回は写真下のエバポレーターのセンサーでした。これも高価なのですが代替えするものはなさそうです。600は走る鉄製のカラクリ箱。修理も楽しいですがかかる時間と部品代はみなさんの想像以上だと思います。