W114の納車整備も基本的なところは終え最終チェックとETCやオーディオを取り付けています。エンジンの調子は良いですが、アイドリングが高く、エアバルブを締めても1500回転ぐらいから下がりません。原因は図の10番補助エアバルブの不良です。補助エアバルブはエンジンが冷えている時にエアの量を増やしてアイドリングを高くするパーツです。中に水温で動くサーモスタットが入っており40℃ぐらいからと閉じだし完全に暖気が終わると閉じてエアが絞られアイドリングが正規の回転まで下がります。その時もちろんガソリンが薄くなるので別の温度センサーで燃圧を下げガソリンが濃くなっています。W123やW107など80年代後半までこのシステムが使われていました。その後は電磁バルブに変更し電子制御されるようになっています。
この車も以前修理されていましたが、部品が高価なせいかエアバルブを閉じてしまい、手動のアイドルアップをつけていました。もちろん正規の状態に戻し修理します。