W123 300TDが売れましたので納車整備に入りました。シルバースターでは特にブレーキ、サスペンションを重点に整備を行います。ブレーキは70年以降のモデルはほとんどが4輪ディスクブレーキになっておりメンテはブレーキオイルの交換ぐらいしかしておらず、ほとんどの車両がオーバーホールが必要です。
前後のブレーキキャリパーはシールキットを交換します。これを換えると特別ブレーキが効くようになるわけでもないですが、ベンツの場合かなり古くからブレーキフルードをDOT4で指定しております。DOT4は沸点が230度であり、耐ペーパーロックは高いですが、ゴムパーツの劣化は早くなります。DOT3(ドライ沸点205度)でワゴンのような重量のある車で山道を下ってくるとペーパーロックの危険性は高くなります。ブレーキフルードはDOT4で車検ごとの交換を勧めます。ブレーキはトラブルが出ても止まらなくなることはまずありませんが、少しでも違和感を感じたり、長い間点検してない車両はすぐにでも点検、整備するようにしましょう。
当店ではキャリパーシールキットの他に写真(マスターシリンダー、リザーバータンク、ローター、ブレーキパッド、ホース一式)のパーツ交換を納車時に必ず交換します。