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W123 300TD納車整備②

納車整備はブレーキ足廻りと順調にすすみエンジンをやっております。5年ほど前、300TDがよく売れお客さんもW123が多かったものです。W123は整備性もよく慣れているので作業もはかどります。300TDは真冬の寒い日に突然エンジンが掛からなくなるときがあります。原因がわからず、問い合わせの電話もけっこうあります。ほとんどのメカニックが口を揃えてグロープラグもしくはリレーと言うのでは。もちろんそれが正解の場合もありますが、それならば問い合わせの電話はかからないでしょう。617(ディーゼル5気筒)エンジンではバルブクリアランスの不良でエンジンスタートができなくなる場合があります。ちょっと考えつかないのでは。電話で相談を受けたときも、私から話を聞き入庫していた近くのディーラーでクリアランス調整をしてくれと頼むと、鼻で笑われたそうです。再度電話をかけてきて「そんなことは有り得ないと言われた」言ってきましたので「騙されたと思ってやってみてください。」とこちらからお願いしたことがありました。結果は正解でめでたく直りました。こちらからお願いするのも変な話ですが。

ディーゼルは自然燃焼と鋳物のシリンダーヘッドが原因だと私は思っているのですが。最近では冷えているときにセルモーターでエンジンを回している音を聞いたらわかるようになりました。この300TDもヤバそうだったので調整とグロープラグ交換、両方の整備を行いました。