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始動時のトラブル

 寒い日の朝一番エンジンがかかり難いときはないですか?ポイント点火を後付けのトランジスタに改造した場合、抵抗値がわからないのでノーマルの抵抗器をそのまま使います。後付けのトランジスタキットの説明書なども抵抗値をあいまいに書いたりしています。実際のところ車種によっても違いますし、抵抗値を間違えるとトランジスタの故障にもつながりますので、明記してないものがほとんどです。イグニッションコイルとの兼ね合いもあるのですが、純正の抵抗器では抵抗がありすぎてエンジンスタートを困難にしている車両が多いです。シルバースター使用の「イグナイター」は抵抗器の必要もないのでトラブルはでませんが、ハーネスが古いことや、抵抗器の不良で抵抗値が上がっていることが多くみられます。イグンッションキーの抵抗を減らすためにリレーを入れたりもします。

手っ取り早いのは写真のセルモーターのスタート用端子から配線を取りイグニッションコイルの+に引いてあげるとエンジンのかかり悪いのは解消します。ここはセルが回っているときだけ、電流が出力されているので抵抗器を飛ばしてコイルに電圧がいきます。スタート時の数秒なのでコイルやトランジスタにも影響が出ません。W113では69年以降は純正でこの端子を利用しています。

スタート難はプラグをカブらしたり、セルモーターやバッテリーに負担がかかったりと良い事なしです。他の電装品にも悪影響がでますので早期修理を勧めます。もちろん点火系だけではなく、コールドスタートバルブやセンサー等の不良もあるので修理は点検してからでお願いします。