オールドメルセデスも60年代からエアコン(クーラー)がほとんどの車輌で装備されております。前にも書きましたがエアコンの寿命は15年ぐらいが限界ですので、やはり修理や取替の作業は忙しくなります。エアコン部品の規格は世界共通みたいで国産パーツの代用で修理することもけっこうあります。
エアコンのコンデンサの前に補助ファンが付くようになったのは60年の後半からでしょうか。このファンはエンジンの冷却効果をあげるモノと考える人も多いです。もちろんラジエーターも冷えますのでその効果もあるのですが、エアコンのコンデンサの冷却が主な目的です。エアコンのシステム内のガス圧は真夏になると危険なぐらい上がります。ファンが無かったり、回らない場合は高圧側の圧力が上がりすぎ渋滞や駐車状態では高圧ホースが破裂することもあります。ガス圧変動も大きいのでエアコンの故障の原因にもなります。
オールドメルセデスの場合、リキッドタンクが55度になるとスィッチがONになりファンが回るようになってます。冷却水が110度になっても回るのですが、この場合は冷却系に問題があることが多いので点検が必要です。55度スィッチもよく壊れますので、リレーを入れてコンプレッサーと連動にするのも良いと思います。国産車はこの方式です。
車の故障はいろんな圧力の不安定が元になっていることがほとんどです。新しい車は電子部品の集合体なので電圧の安定する高価なバッテリーをお勧めします。