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エンジンオイルの管理

旧車ではエンジンオイルの管理は重要です。エンジンオイルは潤滑だけでなく冷却や洗浄などいろんな仕事があります。冷却はラジエーター水で冷やされているだけでなくエンジンオイルが圧走されピストンやカムに吹きつけ冷却を行っています。古いポルシェやワーゲンは空冷と呼ばれておりますがオイルによる冷却も重要で油冷とよんでもいいぐらいではないかと思います。

オールドメルセデスはオイルプレッシャーゲージがメーター内に設置されています。オイルが直接きているタイプで経験上壊れているものは見たことありません。油圧計の見方を把握してない人も多いので説明書を書いてみます。

●タコメーターと勘違いしている人や回転計代わりに使う人がいますが全くの別物とお考えください。

●エンジンが冷えている時はオイルの粘度も固くゲージは3のところより上で振り切ります。

●エンジンが温まってくるとオイル粘度10W-40エンジン回転900ぐらいでゲージはだいたい2の所を指しています。

●真夏の昼間の渋滞では1のところを指すこともあります。オイルの粘度も下がり油圧も下がる。

●エンジンオイルが減ると走行中(特にカーブ)で油圧が0になることもあります。その時はできるだけ早くエンジンオイルを足してください。

●エンジン内の磨耗(オイルクイアランスが広がると)が進むと油圧が低くなります。

●W113のようなメカニカルインジェクション車ではポンプの不良でオイルにガソリンが混ざることもありその場合油圧があがらなくなることもあります。

●エンジンをふかしても油圧が上がらなかったり上限の3のところまで達しない場合は運転をしないでください。

●市販されている省燃費オイル(0W-20など)を使うと油圧が0に近づくこともあります。

エンジンオイルは鉱物系で10W-40以上のものを勧めています。国産新車のように走行距離で管理するのではなくオイルゲージで量や色 においなどのチェックは月1回はおこなってください。私のように16年も同じ車(1976年300DW115)乗っているとエンジン音の大きさでオイルがどれぐらい減ったか想像できます。オイルプレッシャーゲージは水温計よりエンジン内部の情報がわかるのでなるべく見るようにしましょう。