Ｗ114　280ＣＥはオールドメルセデスでは少数派のＤジェトロの燃料噴射を採用しております。Ｄジェトロはパルス式の燃料噴射で昔は少数派ですが今のエンジンのシステムに近いものがあります。パルスの信号はデスビのしたにあるトリガーポイントで拾っています。Ｗ114の280Ｅ　280ＣＥ　250ＣＥ　Ｗ107　280ＳＬ　Ｗ116の280ＳＥ　Ｗ108/109/111の3.5のエンジンで採用されていました。

修理依頼は水漏れということで点検しました。点検してみましたところ補助エアバルブが破損しており冷却水が漏れてきていました。補助エアバルブについては前にも書きましたが、エンジンが冷えているときエンジン回転数は高く設定します。ガソリンの濃度は温度センサーが感知して濃い目に設定。エアの量をこのエアバルブで調整します。バルブの突出している部分がサーモスタットになっており冷却水に入っています。温度が上がると突出部がスライドしてバルブが閉じて回転がさがります。

私が見る限り不良になっている車輌が多く、暖まれば調子よく走るので修理していない車も多いです。壊れてることに気づかないオーナーも多いですね。すぐに直さなければということもないですが、燃費不良やプラグのカブリをおこす可能性も。環境面でも問題があるので修理は勧めます。