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エアサス車を検証する

オールドメルセデスの中でもエアサス車はどうも嫌われがちです。憧れの縦目を手に入れさあ乗ろうとガレージに行くと車高がベタベタに下がっていてショックを受けた。修理代の金額にびっくりして手放した。修理を繰り返してもきっちり直らない。実際エアサスからコイルスプリングに改造されている車も多く見られ残念です。あの乗り心地は捨て難いモノがあり、特に300SEクーペなどは非常に貴重な車なので改造はやめてもらいたといつも思っています。


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実際にエアサス車の修理は高いのか検証しました。


●エアサス車をスプリング車に改造する場合


1.スプリング約¥36,000/1本 4本必要¥144,000 2.ショックアブソーバー¥15,000/1本 4本必要 ¥60,000


3.リヤのデフスプリングキット¥35,000 アライメント調整¥25,000 工賃約¥250,000 合計約¥514,000


●エアサス車のリビルド


1.エアベローズ¥48,000/1個 4個必要¥192,000 2.レベリングバルブリビルド¥120,000/4個 ¥480,000


3.タンクチェックバルブリビルド¥24000 タンクエアバルブリビルド¥54,000 4.ホース¥8,000 4本¥32,000


5.ロッドリンケージ¥2500 6個¥15,000 工賃約¥100,000 合計約¥897,000


残念ながら倍近くの費用が見積もりされました。コイルスプリングは中古品も出やすくもっと安価での修理も可能となります。


当時メルセデスがわざわざグレードを分けて販売したのは理由があり、せっかく取付されている高性能な装備を排除するのは非常にもったいない話です。私も純正に常にこだわるわけでもなく安価で純正以上の製品はどんどん取り入れています。しかしながらサスペンションはシャーシから一体で設計されたものでありますのでそれ以上のモノはないと考えます。エアサスをスプリングに改造して乗るのは乗らなくてほうっておくよりは良いと思いますが、せめて外した部品は保管しておいてください。