委託販売の280TEの売買が成立しましたので整備をやっています。思ったよりブレーキの状態が悪かったのでオーバーホールをやりました。オーバホールはブレーキキャリパー内にあるシールとダストブーツ、金具の交換をするのですがキャリパーのピストンが固着して外れないモノもよくあります。その場合は強引に外したりはせずに別の中古品をリビルドするか新品に交換します。このTEも2箇所が外れず中古で対応しました。当社はブレーキの整備は早い目に行い できるだけいい状態で納車するようにしています。このTEにはABSが装備されています。優れたシステムですが作動時にはペダルを1秒間に数十回踏むのと同じことをしていますので、オイルの劣化や発熱、内部パーツの消耗も早くなります。ブレーキオイルは必ずDOT4を使用し車検ごともしくは20000Kmでは交換するようにしてください。過去にDOT3を使ってペーパロックしたことがあります。
W123以前のオールドメルセデスではブレーキのオーバーホールは必需です。ブレーキオイルが良く減る、違和感がある 走行後ローター付近から煙があがる ブレーキを踏むとハンドルが取られるなどの症状はすぐに修理しましょう。またタイヤの磨耗はブレーキの効きが悪くなり必要以上のブレーキングでブレーキの消耗を早めます。これはサスペンションのへたりにもあてはまりますので総合的な整備をお勧めします。