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メカニカルポンプ車のアイドリング不調①

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W113などのメカニカルポンプ車でアイドリング不調で多いのはコールドスタートバルブ(写真)の漏れでしょうか。コールドスタートバルブは冷えているときに、インテークマニホールドにガソリンを直接噴射して、エンジンスタートを容易にするシステムで、エンジンの温度によって噴射時間も変化します。-20℃で約12秒間噴射してます。システム自体の故障も多く、冷えているときにエンジンがかかりにくいのはシステムのどこかに不良があります。


多いトラブルはバルブの先の密着が悪くなって、マニホールド内で漏れが起きることです。症状としてはアイドリングが不安定になり、アクセルを吹かすと真っ黒い煙がでます。漏れが微量の場合、走行中は不具合が無く、普通に走るので不調に気づきにくいです。頻繁に乗ってガソリンの入れ替わっている車ではほとんどなりませんが、長期にわたって中古屋さんに在庫していた車や納屋にしまいこんでいる車はほとんどいかれます。


症状が軽い場合は分解し、バルブを取り出し先を磨いて、軽くすり合わせし、バネを伸ばしてやると直ります。写真の黄色い印のクロージングプラグを外し、そこからポタポタとガソリンが出てくるようであれば要交換です。


こうなるとメカポンでCO調整ができなくなり、メカポンの不良と勘違いするケースも良くあります。点検は簡単だと思いますので、黒煙がひどいなと思ったときは、まず診てやってください。パーツの交換も無く直ることもありますので。