300SEL6.3が入庫しておりエンジン不調ということでの修理依頼でした。運転してみると、加速時にアクセルを踏むとスムーズに加速せず、確かに調子が悪いです。オーナーは別の修理屋さんでメカニカルポンプの不良と言われたらしく、調整もしくはリビルドという依頼でした。この手の症状は点火系統のことが多く、この6.3は他車のセミトラが移植されておりプラグコードも古そうでしたので、もとのバッテリー点火に戻し、コイルやレジスター(1.8Ω) プラグコードも交換して点火時期を調整後、試運転してみました。結果、調子は戻りました。
メカニカルポンプ車の不良例
●特定のプラグだけすぐにカブル。とくにエンジンブレーキを使用したとき。
●特定の気筒が噴射していない。(プラグを見てみる)
●エンジンオイルにガソリンが混じる。
●エンジンがかからない。
特に長期間エンジンをスタートさせていない車はトラブルが多いです。
とはいうものの、耐久性に問題があるというわけでもなく、ガソリンが入れ替わっていればほとんどトラブルもありません。鉄製のからくり人形のような物で、私どももリビルドは海外に依頼しますし、全てを理解できているわけではありません。(謎も多い)修理の際は上記を参考にし、やはりセオリーどおり点火系から診て行くべきでしょう。