修理の仕事をしていると行き詰ることもしばしばあります。特に過去に他人が整備した車に悩ませられることは良くあることです。W114 280CEのヒーターブロアーモーターの交換したのですが、修理は大変でダッシュ廻り、空調のユニットを全て取り外さないと交換できず、時間がかかります。https://www.blog-silverstar.info/wordpress+index.p+399.htmW114の後期型ではヒーターとクーラーのエアコンのブロアーモーターが別体となっており、バキュームスィッチで切り替えられます。両方が同時に動くことはありません。今回の280CEはなぜかクーラーの時にもヒーターモーターも回っておりクーラーを止めてもヒーターモーターが動いているという怪現象。理論的にもありえない事で「スタッフが変な組み付けをしやがった:-x」と考えました。しかしながら配線やバキュームの配管など全てを見直しても組み付けミスが見当たらず、迷路に迷い込むことに・・・・。
純正マニュアルにはユニットの絵と配線 バキュームの配管が書かれたわかり易い(写真)図がありそれをたよりにひとつひとつ原因を潰していきました。納車が翌日に控えていましたので夜中(AM2時)までがんばりましたが犯人は発見できず翌朝は早出して再調査しました。結局ブロアーモーターが故障したため配線を加工して別の配線を使ってブロアーモーターを作動させていました。ブレーキマスターバックの裏から元の配線がみつかりノーマルの配線に戻してキッチリ直りました。こういうときは溜まっていたストレスが一気に発散し、麻薬を打たれたように気分が解放されます。これだから修理はやめられません。(マリファナ コカインは常用しておりません)
時間がかかったからといってお客さんにまともな時間工賃は請求するとすごい金額になるのでできません。こんなこともあるので車の修理工賃はある程度高くなってしまいます。どうかご理解を:-(