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300SLロードスターの修理

 


覚えている方もいらっしゃるかもしれませんが、昨年の春に300SLロードスターを預かり修理を開始しました。https://www.blog-silverstar.info/wp-content/uploads/index.php?p=183点火系のリフレッシュでプラグコード デスキャップの交換をしました。ローターが欠品しており、とりあえず入荷した部品を交換してみました。調子は良くなり試運転で自宅に乗って帰りました。次の朝通勤途中、大きなバックファイヤー音とともに絶不調に・・・・・・:-( 交換していないローターが原因でした。ロードスターのデスビは特殊で点火が1.2.3番 4.5.6番が別で、ポイント コイルが2個ついてローターもセグメントが2本つく特殊な部品です。このローターが不良になり4.5.6番が火が飛ばずカタハイに。このローターが1年以上も欠品していました。ようやく入荷したので再度引き取り修理を再開しました。ローターの交換だけで「楽勝」と修理にかかりました。ところが点火 はするようになったものの調子が出ません。コンデンサやポイントも換えましたが、改善せず路頭に迷うことに。


4.09 002.jpg    点火系は散々点検したので問題ないと判断、燃料系を疑うことに。300SLのインジェクションポンプは燃料の増減のレバーがなくポンプ後方のダイヤフラム(ピクチャー)で制御されており、マニフォールドの負圧で燃料の増減をしております。


4.09 001.jpg ダイヤフラムは写真のようにゴムを皮でサンドイッチした部品です。古くなるとポンプ内で揮発したガソリンに犯され写真上のようにボロボロになり調子を崩します。長期にわたり動かさないとゴムが硬化してしまいます。この300SLも予想通り(予想以上)にボロになっていました。ダイヤフラムの固定のネジもなぜか?外れておりました。


作業もやりにくく何とか交換するところまでしました。


このように複合的な故障になると迷路に入り込み、修理時間も恐ろしく費やしてしまい疲れもでます。なんとか原因を究明できたようですが、エンジンをかけてみないとわからないので:oops:


明日エンジンが1年ぶりに復活するでしょうか・・・・         つづく