Blog

最新のお知らせ

300SEL6.3の修理

9.06 002.jpg


300SEL6.3が修理に入ってきました。症状はエンジンが温もるとかからなくなるということで、早速点検してみまいた。「パーコーレーションが原因」と言われたみたいですが、オールドメルセデスの場合、直6のキャブエンジン以外はパーコーレーションになる車は見たことがありませんので、とりあえず定石どおり点火系から診てみました。火花も問題なく、点火系もいじられていませんでしたのでOKと判断しました。


9.06 001.jpg


やはり燃料系かと考え、燃圧を測定してみました。スナップオンドクターカーボンは燃圧計にも使用でき便利です。燃圧は問題ありませんでしたが。温もるとエンジンがスタートしないのですが、燃圧を抜いてやるとエンジンがかかりました。インジェクションポンプの不良と考え、ポンプのスターティングソレノイド(写真下)と睨みました。


9.06 004.jpg メカニカルポンプスターティングソレノイド


6.3のスターティングソレノイドは水温が5度以下のとき、5度以上35度以下の時、35度以上の時と3段階でスタート時の噴射量が替わります。入庫した6.3は5度のサーモスィッチが不良になって、35度以上でも5度以下の噴射量でメカニカルポンプが作動しておりました。5度のほうのサーモスィッチの交換で直りそうです。


最初からスターティングソレノイドが怪しいと思っておりましたが、遠回りしました。毎日オールドメルセデスの修理をしていても知らない故障があります。こういった修理が来るとわくわくして昨日の夜は眠れませんでした。少し時間が喰いましたが、結果が出せて満足しております。:pint:


P.Sブログを書いてないと「サボっているのでは」と電話が入ります。更新しておりませんが真面目に働いておりますので念のため;-)