一年ほど前に売ってアルマダインブラックに塗装しておりました、W111 280SEクーペがようやく納車になりました。オーナーさんが良い人で「納車は何時でもいいよ」という言葉に甘えて一年以上も経ってしまいました。本当に情けない話で今後はこういうことの無いようにしなければと感じております。
W111 クーペは大きなボディーに大袈裟な豪華さがあり、あまり好きにはなれませんでした。今回の280SEでクオリティーの高い整備ができ、乗ってみると豪華さだけでない高級感ある走りがあることがわかり見る目が変わりました。エンジンは2800の直6エンジンでパワー不足は否定できませんが、サスペンションは高速安定性からワインディングロードを飛ばしても楽しめるような乗り味です。3.5よりエンジンの重量が軽く、アンダーステアーが軽減されていることもありますが、あの車格 ホイールベースでは抜群のドライビングが楽しめます。ハイドロコンペセーションスプリングもリヤサス取り回しを楽にしています。
アルマダインブラックは現行メルセデスのペイントですが、このクーペでのマッチングは非常に良いと思いました。日陰でみるとブラック 明るいところで見ると濃い目のパープル 遠めで見ると昔のマルーン色に見える不思議な塗装です。内装のカラー(バンブー色)ともバッチリだと思います。外装パーツも初期物のドアミラーが繊細で美しく、左右非対称に付いた位置もレトロ感があって気に入っています。
機関はシルバースターの整備がされており好調です。
エアコンコンプレッサーはロータリーに変更、80Aオルタネーター 123イグニッションなど純正以外の最新パーツも採用しました。
ここまでじっくり仕事をさせてもらえたオーナーにあらためて感謝しています。