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280SEクーペの整備&バイヤーズガイド その1

 W111 280SEクーペもリビルドカーに仕上げようと整備を始めました。整備の記事だけではマンネリ化したきましたのでポイントをおさえたバイヤーズガイドも書いてみます。

 いつものことですがブレーキの整備から始まります。ブレーキのキャリパーシールはほとんどが限界で一度も交換していない車は無条件交換となります。判断は難しいですが、ダストブーツが破れてたりいかにも古いものでゴムの弾力性が無い物かどうかで判断して下さい。引きずりやオイル漏れしている車は危険ですので運転を控えたほうがいいかもしれません。長期保管車は禁物でピストンが固着して抜けない物もしばしばあります。その場合はキャリパーのアッセン交換となります。1台分4個換えますと部品代はかなり掛かりますが安心料で高いか安いかオーナー次第です。オールドメルセデスのブレーキパーツの種類の多さには閉口します。キャリパーシールキットだけでもフロント・リヤ3種類・ブレーキホースなどはSEクーペとSLの左の後ろは1cm違いだったりします。

 ホースもやはり一式交換します。ひび割れしている物、理由は不明ですがホースの中が黒いすすみたいな物で詰まったものも見かけます。

 余談ですがキャリパーを分解するときは特殊工具が必要です。一見トルクスにみえるキャリパーボルト 花形のようなレンチでトルクスを使用しても外れることはありますがナメるとアッセン交換(ボルトだけの部品供給無し)になります。

 ブレーキパーツは高温になり回転しつづけるディスク内に設置されているのでかなりの悪条件です。ブレーキオイルもDOT4指定で沸点は高いもののゴム類の劣化は3番より悪くなります。

ブレーキ関係を書き出すと長くなりますが明日もつづきます。記事が退屈でブログの読者が減るのが怖い・・・

280SEクーペの整備&バイヤーズガイド その2