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280SEクーペの整備&バイヤーズガイド その2

 この年式なりますとブレーキパーツは総換えになります。マスターバックも交換パーツリストに入っています。高価なパーツですが、壊れるとブレーキの効きが悪くなり危険です。エンジンの負圧を利用してブレーキの踏力を増幅させる装置です。60年代で標準でこの部品がついていることに驚きです。中のダイヤフラムがおそらく破れて負圧が抜け出すと要交換です。ペダルを踏んだ特に異常にエンジン回転が上がれば壊れる前兆です。参考にして下さい。W114や123では滅多に交換しない部品で整備代のアップになっています。このW111も故障していました。

 ブレーキオイルはDOT4(沸点260℃)のものを使用します。マスターシリンダーとリザーバータンク ローターやパッド ブレーキオイルのエアー抜き(交換)をしてブレーキの整備が終了です。

 マフラーも一式交換しました。マフラーも重要エンジンパーツという認識です。エンジン関連の部品では一番消耗するのではないでしょうか。敏感な人は交換すると「調子が良くなった」と言ってくれます。やはり内部の腐りやカーボンの蓄積などで排気効率の低下になっていると考えられます。とにかくマフラーが破れボロボロという排気音は高級感が全くなくなります。この年式のオールドメルセデスはマフラーの脱着にも時間をとられます。一度仮付けをして位置決めをして溶接で軽く止めます。もう一度取り外しキッチリ溶接をして本付けをします。マフラーや車体も個体差があるので取り付けた後もボディーやサスペンションに干渉しないよう微調整をして終了です。

次回からマウントやサスペンションの整備に入ります。

280SEクーペの整備&バイヤーズガイド その3