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280SEクーペの整備&バイヤーズガイド その4

 サスペンションというとフロント廻りが気になりがちですが、リヤのサスペンションのヘタリのほうが乗り心地に直結します。W111、108、113のリビルドカーでは写真上ののスラストアームブッシュ&マウント リヤショック デフマウント スプリングシートを交換します。

 オールドメルセデスはリヤのアライメントの調整ができないのでこれらのゴムパーツの交換は重要です。

 スプリングの下に入るゴムパーツ ボロボロになってなくなっている車もよくあります。

 W108、W111は写真右のハイドロコンペセーティングスプリングを組み込みます。コーナリングとブレーキング時の安定感は抜群です。とくにV8モデルはアンダーステアがでますので付いていない車には必需と認識しています。W111やSELでは標準装備のはずですが、修理の際に交換されたり最終型ではコスト削減で付いていない車を見かけます。

 サスペンションの整備とは関係ないですが燃料ホースもリビルドカーでは交換されます。フロントサスペンションの整備はまだですが、試運転してみました。ハイドロコンペセーティングスプリングをつけると路面の凹凸をシビヤに拾うのではじめて乗った人は突き上げに感じるかもしれません。コーナーやブレーキングの時には良くなった実感を感じてもらえるとは思います。

 中古車を見に行ってもここまでの状態を把握するのは無理だと思いますし、このようなパーツまで交換されている車はおそらくないでしょう。車の底を覗くと保管状態がわかります。購入後は最低でもブレーキの整備は行い、その後サスペンションのリフレッシュを行うことを勧めます。長いこと乗るには乗り心地が重要なポイントになりますし、遠回りですがトラブルの予防にもなります。