改造中の300TD改280TEはサスペンションの整備中。良い機会なのでW123ワゴンのリヤサスペンションの整備の要点をまとめてみます。
ワゴンのリヤサスペンションは油圧式のレベリングショック(重量物を後ろに載せると車高調整する機能)になっています。ショック自体は油圧で作動しますのでへたることは無いのでオイル漏れが無い限りは交換は不要ですがブッシュは消耗品と考えて交換を薦めます。。今回のリビルドカーではショック ブッシュともに交換しました。ショックの横に付くアキュームレーターは消耗品で100000Km目安で交換したほうが良いでしょう。不良になると後部の突き上げがひどくなり乗り心地は最悪に。突き上げが出てからの交換でもいいですが、あまり長く乗ると他の部分にも影響がでます。
写真左のスタビライザーリンクロッドも消耗品です。古くなるとガタだけでなく外れてしまいゴトゴトと凄い音になります。
写真左はサブフレームマウント。乗り心地を左右する重要パーツです。とくにワゴンは車体のリヤ重量がありコーナリング時のホールド感はこのマウントのへたりが影響します。交換を薦めますがワゴンではなぜかボルトとマウントの間に水が入って錆びついてボルトが取れないものも多く、こうなると脱着に数時間掛かります。交換自体は簡単で見落としがちな部品ですが、交換後の良さは体感できるパーツだと思います。
その他セダン ワゴン問わずドライブシャフトにガタがある車も多く、バックの時や低速時に後ろからカクカクいうのは等速ジョイントのベアリングのガタです。主にグリスの劣化が原因と考えられます。
レベリングバルブのロッドのジョイントも交換しました。
明日はフロント廻りを取り上げます。