300TD改はフロントサスペンションの整備に入りました。フロント廻りは交換パーツも多数あります。マルチリンクの前身といっても良いでしょうか、W114とは全く違う構造になっています。10年前のホンダ車もこんな感じのサスペンションでした。写真左ブレーキサポートマウントとかトラックジョイントマウントとかよばれるパーツです。フロント重量が軽い123はあまり傷んでいる車輌は見かけませんが、極太タイヤがはいっているW126などはガタがでている車が良くあります。ブレーキング時にガクン音が出るとこのパーツがいかれています。キャスター調整もこのパーツでするので乗り心地にも影響が出ます。写真右はロアームブッシュを外したロアアームです。これも重要パーツでキャンバーに影響が出ます。良くオイルが漏れでオイル漬けになり溶けることがあります。
アッパーアームも交換します。内側のブッシュだけの交換も可能ですが外側が非分解のジョイントになっておりガタがでることも多いのでアッセンブリーで交換します。右側に見えるショックアブソーバーももちろん交換です。
ワゴンでは定番のロアボールジョイントの交換。ブレーキング時にコトといったり、車が沈んだ時にギコギコというのはこのパーツの不良です。ギコ音はブーツ破れて水が混入しサビがまわっています。この後にガタが出始めます。ブーツだけの交換も可能ですが消耗品と考えアッセブリー交換を薦めます。
リビルドカーでは上記パーツ全て交換してアライメント調整をやります。さすがにシャキッとします。(ここまでやるので当たり前)フロントパーツは交換部品も多いですが、乗り心地を左右するのはリヤ周りのパーツのほうが重要です。どちらにしてもW123では10万km以上の車がほとんどです。まだしばらく乗るつもりでしたらサスペンションの整備は必須でしょうか。
明日はエンジンの整備を:-)