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ゼニスキャブの不調

9.25 177.jpg 60年代から70年代に採用されてきたゼニスのINATキャブはオールドメルセデスのキャブレターでは代表格と言えるでしょう。幅広いモデルに装着され高品質 高性能です。修理不能なものをウェーバーに換装したりしますが物をくらべる限り高価なのはゼニスのほうです。ツインキャブのうえ調整が難しく、構造も複雑でへんに分解して調子をくずしている車も多いです。今回はW114の250ですがが、発進時のアクセルを一気に開けるとエンストするという症状です。9.25 174.jpgこの場合写真の加速ポンプの不良の場合が多く、写真下の左側はポンプの傘の部分が皮製でボロボロになっていました。W114の初期型までは皮で造られていましたが、後期型ぐらいから写真右の青い部分のようにゴム製になりました。ゴム製であれば傘の部分のみリペアキットに入ってきますが皮の方はポンプアッセン¥13800/1個の交換になります。交換はアッパーカバーを外せば交換できます。9.25 179.jpg写真左はポンプを押すレバーで中央の切りかきを曲げてポンプの作動タイミングを変えることもできますが、折れることもしばしばなのでお薦めしません。


 


9.25 104.jpg ドイツに出張しておりましたので、ベンツミュージアムで見た車を簡単に紹介していきます。


写真はW123 280Eのラリー車。60年からメルセデスはラリーに参加していました。W123 280Eが参加したラリーは30000Kmを走るマラソンラリーで参加50数台中、完走9台と言う過酷なレースでしたが、3台のメルセデスは完走、低圧縮で高出力なエンジンを設計したのが勝因とアナウンスしていました。