リビルドカー280CはキャブレターのOHをしました。ソレックス4A1キャブレターは脱着が容易で構造もシンプル。加速ポンプの調整もできるので自由度もあります。1キャブなんで調整にシンクロテスターも必要ありません。唯一の弱点は取り付けがスタッドボルトにナットを締めこんでいきますが、マニからの吸い込みを嫌って締めすぎで歪んでいる物が非常に多いです。
目で見てわかるものは物は修正も難しく、ウェーバーやホーリーキャブに換装するぐらいしか解決方法がありません。リペアキットは純正 外品あります。写真下の右のボディーにソレノイドスィッチが2個見えます。エンジンをOFFした後までエンジンが回転し続けるジーゼリングとかライオンと呼ばれる症状をなくすことを目的とする電気式のバルブです。これが不良になるとガス欠状態になり不動車へ。キャブやポンプの不良と勘違いしやすいのでばらす前に点検をおすすめします。お客さんにもアドバイスするのですがエンジンが調子のいい場合はキャブはばらさないようにと指示しています。昔のメカニックはキャブを触りたがる傾向(私もです。)があるのですが前述の締めすぎが原因で人的災害にもなりますので。ちなみに締め付けトルクは1.0-1.5kgmです。