点火系のパーツやポイントレスの改造は誰もがやりたくなるチューンです。シリコンプラグコードやMSDなどは定番です。パーツも安価で見た目も良く、シリコンコードはやわらかく取り付けも簡単です。
実際は古くてもポイント点火で充分でデスビ本体にがたがでているオールドメルセデスは少ないです。我々もいろんな改造に手を染めましたが、最近はノーマルで充分ではないかという結論に近づきつつあります。理由は●ポイントなどの消耗品が非常に安価。耐久性も十分、取り付け簡単●シリコンコードも良いのですが、「点火系の抵抗値などはトータルで考えられているのでいじらないほうが良い」●70年代から80年代のトランジスタ点火はかなり優秀で金が掛かっているらしい。●ブラグコードは半永久的に使えるのでサプレッサーの交換のみで充分。等々
Boschの勉強会で教えられました。とくにメルセデスは点火系に研究開発に時間をかけるメーカーらしく、同じエンジンでも当時から仕様にによってデスビが違い進角曲線も替えていたようです。
123イグニッションはその中でも優秀なパーツです。交換しただけでアイドリングに安定感がでました。良くお客さんに言われますが、エアコンのコンプをデンソーにかえると効きが良くなるの?とかポイントレスにするときちっとアイドリングしますか?とか123イグニッションで速くなるか?答えはすべてNOでこれらのパーツはメンテフリーや耐久性などを考慮したものです。エアコンのコンプレッサーも取り付けが重要で難しい改造で、ブラケットやプーリーまで一品で造って取り付けするのは疑問を感じます。確かに高い技術で上手くついているのを見ると感心しますが。
エンジンルームは補機が増えるとトラブルのネタになるのでシンプルが一番です。いろいろ書きましたが巨大メーカーの生産品のハードルが非常に高いというのが結論です。負け惜しみにも聞こえますが、ノーマルをきちっと直せないのに改造は百年早い!とメルセデスに言われてるようで。ソレックスの記事でも書きましたがウェーバーに替えたりするのは本体が使い物にならない時の解決方法であり安易にパーツを交換するのは逃げ道になってしまいます。行く果ては添加剤や漏れ止めに頼る修理になってしまします。