月曜の夜整備の終わったW109 300SEL3.5を届けようと自走で出発。名神の京都付近で突然エンスト。回避して路肩に寄せました。セルを回すが再始動せず、AM5時の高速道路上で修理開始。点火系に問題ありと判断したところで道路公団がやってきて安全地帯に牽引してもらいました。その後JAFに大津サービスエリアまで運んでもらいました。とにかくエンジンをスタートさせようと改造を試みました。改造後エンジンはかかりましたが、点火時期を調整中にまたもエンジンストップ。その後はバッテリーが上がり「ジ・エンド」前日も夜中まで作業していましたので、このときにどっと疲れがでて積車で迎えに来てもらいました。
メルセデスは70年代前半セミトランジスター点火を採用しています。実は整備中も気づいていたのですがコイルが左のポイント用(赤)が300SELには取り付けられていました。右の黄色いタイプが適合品です。これが「エンストの原因か」色々と点検した結果、コンデンサのアースも省略されていましたがコンデンサの配線自体も断線していました。これがエンストの直接原因です。当時のトランジスターユニットには120%信頼しており、正規の部品を使用していれば壊れるものはほとんどありません。
調整も重要です。ポイントはバッテリー点火のように消耗しませんが替えた記憶がない方は交換をおすすします。交換後はギャップを0.4mmに調整。ギャップは目安でエンジンスタートをさせてドエル角を測定して33度に調整します。
測定にはテスターが必要です。達人!ではないですがギャップを0.4mm(3.5の場合)にしてやればほとんど33度近辺になります。