仲介販売に掲載中の190SLをお預かりしています。190SLを検証してみました。
サスペンションはW113 W108などの小型バージョンといったところでしょうか。サブフレームの形状が違うもののダブルウィッシュボーンのサスペンションの形状はほぼ同形状。エンジンの搭載方法が全く違います。W113は前方でハンガー型の2点、リヤのミッションマウントが1点。190SLは前方で神輿のように4点でかつがれ後方のミッションマウントで1点の計5点。
こちらも大きな違い、ステアリングギヤボックスの搭載位置。エンジン前方左に搭載。長いコラムシャフトにボールナット式のギヤボックスでハンドリングにややシャープさを欠きますが重さは感じられず運転は楽です。W113の場合はエンジン左後方のフレーム取り付けられパワーステアリング車が多くなります。
リヤのスィングアクスルもW113を小型化した造り。ブレーキはドラムになります。マフラーの取りまわしは190SLのほうがいいですね。車内に熱が入り難い位置。W113はフロアートンネルの横を抜けていきますので車内が床下暖房に・・・。
190SLにはさまざまな改造キャブレターが搭載されています。個人的にはこちらのミクニ製40径が好みです。乗り易く安定感も抜群。オールドメルセデス全般に言えることですが2速3速のギヤ比がが離れすぎていますので、大きな口径のキャブをつけると上り坂がしんどくなります。
こちらは純正のソレックス。きっちり整備調整してあげれば良いパフォーマンスを得られます。本国でリビルド品を買うと¥525,000。ウェーバーの倍以上の価格!整備も難しいですがノーマルを残しておくのもクラシックカーの楽しみのひとつです。