W123 250Tのキャブレターの修理です。この車日本ではなじみの無い123型2525cc シングルカムエンジン搭載車。W113などの130エンジンの進化版ではないかと思われます。ヘッドカバーの形状が異なりますが外見上は130エンジンとよく似ています。キャブレターのガソリン漏れがひどいので修理に入って来ました。
キャブのオーバーホールでと安易に考えておりました。キャブレターはW116の280S等に搭載されていますソレックス4A1.(写真右)分解したところ過去にも修理した形跡有。このキャブレターに多いのですがスロットルボディ部分がひずみが大きくガスケットが2枚入っていました。それでもガソリンは漏れて、おそらくエアーも吸っていたのではないか思われます。ひずみの原因はキャブを止めているナットの締めすぎ(規定トルク10Nm~15Nm)とエアークリーナーを止める蝶ネジの締めすぎです。こうなると修理不能です。ノーマルキャブも入手可能ですが約¥400,000ほど修理にかかります。今回は写真左のウェーバーの変換キットにて修理をしています。W114用で改造とセットアップが必要ですが取付は簡単で2時間もあれば換装出来ます。取り換え後すぐにエンジンは始動しました。明日にはロッド類の加工、セットアップして修理完了の予定です。