W114 W116などのDOHCエンジン(M110)に装着されていますソレックス4A1キャブレター。写真の取り付けナットの締め付けすぎでほとんどのキャブレターに歪みが出ています。マニュアルには何度も1.0~1.5Kpmで閉めろ!と注意書きがしてあります。
マニュアルのような鮮明な写真ではないですが調整方法を簡単に書いてみます。エアー量は写真の調整ネジで調整します。アイドル回転もここで調節します。
ミクスチャーは写真位置に小さな調整ネジがあります。規定では締めこんでから4回転半戻しです。2ステージなので2個つきます。
写真のドライバーの先にチョーク時のアイドル回転数の調整もあります。冷間時に2300rpm/mから2600rpmとなっています。その手前には加速ポンプのタイミングを調整するネジもあります。息継ぎするときなどは調整するときもあります。アイドル回転は800から900回転 COは1.0から2.5%が基準です。
調整の基準を書きましたが個体によって調整が必要です。
キャブの調整をする場合は点火系の調整も行なってください。ドエル角39度から42度。点火タイミングはW114 280の日本仕様ではアイドルでTDC±2度となっています。写真の車両はメンテフリーで信頼性の高い W123などに使用されていますTSZ8uトランジスタ点火に改造しています。デスビとコイル 写真のユニットがあれば手軽に改造は出来ます。TSZ8uはレジスターを使用しませんのでさらに手軽な装着が可能です。中古でも十分信頼性があり壊れたモノはほとんど見ません。進角点火タイミングもほぼ同じなので走りに影響が出るほどではないと思います。