ポントンクーペのセミオートマ車。クラッチの無い4速車と言ったほうがわかりやすいかもしれません。クーペのセミオートマは珍しいです。ミッションの切り替えが厳しく修理しています。
シンクロギヤの動きが渋く、スライド部に少し段付きがありました。写真左側はシンクロリング。W111のハネベンの部品取り4速MTがほぼ同じ形状をしていましたので、フロントシャフトを交換して使用できると思ったのですが、全てのギヤ比が違いいろいろ組み合わせてみましたが無理そうなので、ハネベンのシンクロギヤボディーを取り出してポントンのミッションに組み替えました。シンクロリングは新品に交換。
2基のミッション分解で4次元の神経衰弱状態、頭の悪い私は知恵熱がでそうになりメカニックのN川氏に組んでもらいました。通常のATやMTに比べてベルハウジング部が大きくなります。
ハウジング内はハイドロクラッチとブレッシャープレート式の機械クラッチの両方が装着され、半クラの仕事をハイドロクラッチに任せて、巨大負圧のアクチュエーターで機械クラッチのオンオフをしてチェンジの切り替えをします。
ベテランメカニックのN川氏は「昭和の修理みたいで懐かしい」と言っております。