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宝探し

 前回の続き、油圧シリンダーのシール交換です。

 新品パーツと取り替えていきます。

 シール自体がとても小さく扱いにくそう。

 この奥に見える緑色がシールです。シールの破損がオイル漏れの原因となります。

 あの手この手で外そうとするスタッフたち。

 シールが入っている箇所まで辿り着くにも一苦労。外すパーツが硬くて全く緩まず、バーナーで炙ってました。

 ドライヤーも登場(笑)ちなみにクーラーガスの缶を温める時はポットが出てきたりします。

 8か所ある油圧シリンダーのシールはほとんどが崩れていました。

 数時間後にピットを覗くと新たなシリンダーが出現。

 針の穴に糸を通しているところではありません(笑)

 ここのシールを取り替えるんやでと、光で照らして見せてくれました。

 ちなみに8か所の油圧シリンダーのシール交換にかかった日数は5日間(;^_^A

 シリンダーをセットしたあと、作動チェック。

 シリンダーは動いているのに開閉しない・・・。何かが引っ掛かっているような感覚。

 数時間の格闘の末、無事修理は完了!原因を聞くと、ある部分の小さいバネが外れていたそうです。砂浜に落としてしまった指輪を探すような感じに私は聞こえました。だいたいの場所は分かっていて、色んな箇所を必死に探してようやく探し当てるような時間のかかる作業。

 今の車だと診断機に繋げれば不具合箇所を発見することが出来るんですよね。弊社の場合は1970~80年代のオールドメルセデスばかりなので、分解してパーツを取り替えることがほとんどです。昔のメルセデスは壊れにくいですが、過去に色んな方が修理されている車ですと、該当箇所を直しても別の場所に不具合が出るという負のループがたまにあって一筋縄ではいきません。これからもオールドメルセデスを快適に乗って頂くための終わりなき戦いは続いていきそうです。もしよろしければ、ぽちっとお願いします😊👉旧車・クラシックカーランキング