Blog

最新のお知らせ

出来ることなら・・・

 旧車好きの方にとって心配事のひとつに「部品の供給」があると思います。メルセデスベンツに関しては、他のメーカーさんより純正でも入手しやすいようですが、それでも生産中止になれば中古パーツを海外から探し求めたり社外品を使ったり、どうにかこうにか乗り切っています。

 突然ですが、こちらはタップ&ダイスセット。上段の丸いお花柄みたいなのが「ダイス」。下段の棒状のものが「タップ」というそうです。ねじ山のゴミを取ったり、歪みを修正したりなどボルトやボルト穴の加工に使用されます。


 ダイスにオネジ(ねじ山が円筒または円錐状の棒の外面にあるネジ)をセットして、クルクル回すとネジが切れます。

 はい、真っ二つ!


 続いてはタップ。メネジ(円筒状の穴の内表面に溝を切ってあるネジ)に回しながら入れていきます。

 今回の場合は塗装後だったので、ねじ穴に入り込んだ塗膜や付いていたサビを除去するのに使いました。


 ここからは、なぜネジを切る必要があったのかご説明しますね。切断したネジはリアバンパー取付ステーのもので、本来より長いサイズが付けられていたそうです。リアのステーは既に取り外されていたため、説明用にフロントバンパーのステーにイラスト書きました(分かりますかね?)

 穴のサイズさえ合えばバンパーはネジで固定はできますが、長過ぎるネジを使っていたため奥でつっかえてしまい、しっかり留まっていませんでした。飛び出ているネジは振動で緩んでしまい、バンパーの位置も少し前になっていました。締める時に押された奥のボディーもいい影響はないはず。留まればいいやと、適当に選ばれたネジ。細かいことかもしれませんが、こういう「まっ、いっか」の積み重ねがトラブル発生の元なのかもしれません。 

 理想はねじ1本でもやはり純正を使用したいですよね、難しいですが(´;ω;`)ウゥゥもしよろしければ、ぽちっとお願いします😊👉旧車・クラシックカーランキング