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ATミッションのオーバーホール

修理の問い合わせでミッション関連はよくあります。お客様から「オーバーホールが必要ですか?」と持ち込まれるケースも多いのですが、実際にやるのは3台に1台ぐらいでしょうか。ミッションは調整できますし、エンジンの不良やブレーキの不良からミッションの調子に影響することもあります。まずは、点検診断をお勧めします。


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ミッションも何十基とやっていますが、最初の頃はクラッチとガスケットやシール交換だけで修理しておりました。オーバーホールキットのシール類が余るので、不思議に思っていたのですが、マニュアルを手に入れて存在が確認できました。クラッチケースも分解できピストンの側面とケースの中央にもにもシールリングがついています。(写真)エンジンで言うとピストンリングのような役目で重要なパーツといえるでしょう。


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交換には写真のようなスペシャルツールが必要です。無い場合は非常に時間が掛かります。あれば1分で終了です。


シールも新品は緑色になっており、おそらく科学合成オイルに対応している物だと思います。子の他にクラッチディスク ブレーキバンドの張替え ガスケット類 各リング類を交換が基本的なオーバーホールになります。オイルが少ない状態で走行を続けて、プラネタリーギヤやケースを焼きつかせている場合はそれらのパーツ代が加算されます。高価なパーツですので、ATFの管理は定期的に行ってください。:idea: