こちらも長期にお預かりしておりました600ですが修理が完了しました。右ハンドルの600は珍しい仕様。かなり初期のモデルになります。
油圧で制御されているパワーウィンドーなどがエンジンを止めるとすぐに動かなくなっていました。写真のアキュームレーターが不良。内部に窒素が封入されておりそのガス庄で油圧を保持するシステムになっています。窒素が全て抜けていました。この未確認飛行物体のような部品は初期のタイプ。部品の入手も難しかったので後期の筒状のパーツに改造変更して修理しました。
ATミッションも不調でした。発進時に回転をあげないとミッションがつながらない症状。前進もバックも同じ状況です。油圧を計測するとブレーキバンドの押すピストンの油圧が低くエンジンの回転を上げると急に油圧が上がるような状態でした。ミッションをおろして点検してすぐに原因が発覚。メインのポンプがW113などのミッション(K4A025型)に使用されるポンプが改造されて装着されていました。ポンプも傷まみれになっていましたがドライブシャフトの直径も違うので加工されメタルが外れていました。残念ながらポンプが欠品中で中古ミッションに載せかえして解決しました。
タイヤも235/75-15とレアーなサイズ。海外からホワイトリボンを探して取り寄せしました。エンジンは快調でマウント類などの交換で快適に乗れるようになっています。