「エンジンオーバーホール」と一口に言われますが、業界に規定も無ければ、基準もありません。作業を依頼されたり、中古車に記載されているオーバーホール済みなどは判断は難しくなります。当社ではエンジンを車体から外し全て分解して洗浄、ピストン バルブ バルブガイド交換 ボーリング シートカットなどの加工などをしてガスケットシール類を全て交換して各部調整しての引渡しが一連の作業です。ユーザーは新車のパワフルなエンジンの復活を期待しますが、組んだばかりのエンジンはだるく重たく感じます。ピストンが馴染んでいないのが原因だと思いますが、その後の慣らしが大事になります。調子が出てきた頃にはオーバーホール前のイメージを忘れているモノです。エンジンの調子は本体内部の状態より、燃料の噴射状態や点火の状態のほうが調子の良し悪しを感じやすくなります。インジェクション車はノズルやメカニカルポンプの状態も重要になります。オールドカーはオーバーホールしますとセッティングがかわります。負圧が上がったりしますのでメカニカルポンプなども調整の必要がでてきます。
エンジンもミッションもそうですが分解組立は慎重にやればなんとかできるものですが、完成後の調整は経験が必要となります。特に組みあがったエンジンやミッションの最初の扱いは慎重にやるべきでしょう。
中古車の{オーバーホール済み」はアテになりませんので、念のため。
白煙の出るhttps://www.blog-silverstar.info/wp-content/uploads/index.php?p=561280SL(写真)は中古ヘッドをオーバーホールして載せ代え復活しました。