この時期になりますとエアコン修理の質問や部品販売の問い合わせが多くなります。エアコン修理→電装屋さんとなりそうですが、旧車の場合はそれなりの知識が必要となり、それに外注となると修理費も割高になりがちなので当社では自社でほとんどやっています。メルセデスの場合はエアコンガス漏れ=エバポレーター不良という固定概念を持っている人も多く、当社にもエバポレーターの注文をされるユーザーさんや業者さんもいます。エバポレーターの不良はW124以降のトラブル(Sクラスでは140以降)でW123以前のオールドメルセデスではまず無いと言い切れます。材質的な問題ではあると思いますが今まで不良なエバポレーターはありませんでした。エアコンパーツ リキッドタンクやエキスパンションバルブ コンプレッサーの純正価格が異常に高価で修理で交換されないケースも多くまたR12のガスが事実上廃止 値段高等となり代替えフロン使用により不調になるエアコンが増えたのも事実です。ということで各モデルのエアコン修理ブログを書いていこうと思います・・・ので参考にしてください。
あまり参考にはなりませんが説明を。
写真上のコントロールユニットでヒーター クーラーの切り替えを油圧!で行っています。修理車両はコンプレッサークラッチが入ったままになり室内が保冷車状態に。内装品にも霜がつき、皮が傷みそうで心配になるほど。W114にもたまに見られるのですが、114の場合はスィッチのセンサーがエバポレーターに入っていないか、センサーの調整で直ります。放置するとエバポレーターも凍りつきトラブルになるので吹き出し口の白い冷風がひどい物は修理したほうが良いと思います。600の場合はそう簡単にはいかず、写真上のユニットのクーラー調整機にはなんとトランジスターを採用していました。
これが壊れると修理の難易度はかなり高くなりますが、今回は写真下のエバポレーターのセンサーでした。これも高価なのですが代替えするものはなさそうです。600は走る鉄製のカラクリ箱。修理も楽しいですがかかる時間と部品代はみなさんの想像以上だと思います。