偉そうにブログに修理記事を書いていますが、エアコン修理でやり直し作業は良くあります。アニバーサリーカーも突然エアコン不良で修理に。コンプレッサーやリキッドタンク ホース類などはほとんど新しくなっていますが、アニバーサリーカーのようにエンジン脱着などの作業で長期にエアコン配管を空気にさらすことはあまり良くありません。ガス漏れを放置していても同じことで内部に水分などが入り内部の錆の原因となります。内部が錆びたり、少しのゴミが入ってもエアコンの故障の原因となります。写真のエキスパンションバルブ(写真)が詰まってしまうのがほとんどです。エキスパンションバルブはクーラーガスを噴射するノズルと思って下さい。先端はとても小さく、ゴミや錆等で詰まり易い構造です。手前にあるリキッドタンク(写真下)はゴミや水分をとるフィルターの役割も果たしています。
リキッドタンクは123の場合右ヘッドライト後方にあります。こちらはエアコン分解時には要交換とされていますが純正価格は高価で交換しないで修理されることも多かったと思われます。上部に付く真鍮のスィッチは補助ファンのスィッチでリキドタンクの温度が55度でファンが回るようになっています。なので冬場はほとんど回りません。このスィッチも壊れている物が多く、補助ファンが回らないとコンデンサが高温になりガス圧が上がり危険です。コンプレッサーやホースも傷めることとなり寿命を縮めます。リキッドタンク右側には圧力スィッチ、こちらもリキッドタンクに取り付けられています。クーラーガスが抜けるとオイルが循環しなくなりコンプレッサーを焼きつかせます。これを回避するスィッチです。こちらはガスが漏れていることが多く、要点検部品です。
こちらは長年オールドメルセデスに採用されてきました、ヨーク型レシプロコンプレッサー。丈夫なコンプレッサーです、R12を使用して修理すれば10年以上は十分使えます。代替えフロンや134ガスを入れれば異音が出て寿命も縮まります。134に変換する場合はオイルも替えるべきです。内部には中古でも200ccぐらいのクーラーオイルが入っていますので全部抜き取り134用をいれれば異音はでません。ホース類もやはり新ガスを使って傷めているケースがかなり多くなっています。材質のことを考えるとオールドメルセデスはR12で補修 修理したいところです。
こちらはガスや冷媒装置に直接関係ないですが、ガソリンエンジンに採用されます、チェンジオーバーリレーです。ガソリンエンジンはコンプレッサー作動時にパワーを取られアイドリングが下がります。それを補助するためにコンプレッサー作動時にこのスィッチが開いて負圧がデストリビューターに働きアイドルアップさせる仕組みです。こちらもほとんど壊れており全滅状態、不良でも気付かない場合も多く、エンジンがストールすこともありません。
エアコン関連は書き出すと終わりません、まだまだ書きたいことはありますが、別のモデルのときに補足したいと思います。まとめて書ききれない国語力の無さを痛感。小説家にはなれまへん・・・