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クーラーにつきまして(W114編)

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W114のフロントクーラー(リヤクーラーは後日)は負圧のスィッチでヒーターとクーラーが切り替わる仕組みになっています。なのでエアコンではなくクーラーになります。ここがちょっとややこしいのですがヒーターのブロアーとクーラーのブロアーが別個になります。(参照図下)709

切り替えスィッチと温度センサーを兼ねたこのスィッチの裏側にエバポレーター内に伸びるセンサー棒があります。この棒は脱着時に折れていまうことが多いので注意が必要です。(部品は廃番になっていますが、修理は可能)

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114のコンプレッサーはモデルを問わず昨日紹介したヨーク型レシプロコンプレッサーで取り扱いは123と同じような注意点です。写真のようなロータリータイプに交換もおすすめです。ヨーク型コンプはクラッチは付いてきません。写真のロータリーコンプレッサー変換キットはクラッチ一体で取り付けブラケットまでついてきます。ホースの加工や取り付けにも加工がいりますが比較的簡単でブラケットを一品で製作する手間も工賃も省けます。M110エンジンには先日紹介したデンソーコンプレッサーのブラケットがありますのでさらに簡単に変更が可能です。

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W114のリキッドタンクもまた純正品は高価で修理時に交換がされず寿命を縮めている要因にもなっています。電動ファンのスィッチはW123と共通で55度でファンが回るように設定されています。114はプレッシャースィッチがありませんのでガスが抜けてもコンプレッサーが回り続けます。クーラーの効きが悪いと感じたら使用を控えるのが賢明だと思います。

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クーラーを点検するのにゲージマニホールドをセットして点検するのですが、業者レベル。もっと簡単に吹き出し口の温度を測ることでクーラーの良否は判断できます。風量弱の状態でR12の場合 摂氏7から8度 134は9度ぐらい 代替えフロンコールド12では6度ぐらいになることもあります。ガス漏れはコンプレッサー 高圧ホース エキスパンションバルブが多く、ホース類は欠品となっている物が多く、元の部品を分解して作り直すことになります。

オールドメルセデスは70年代にはほとんどの車でクーラーエアコンが装備されています。旧車を選ぶうえでのセールスポイントであり、欠点にもなってしまいます。シルバースターではクーラー エアコンをオールドメルセデスベンツ普及の重要装備と位置づけ、安いクーラーパーツを探したり、ロータリーへの変換キット販売や改造も積極的に行っております。