旧車に限ったことではないですが、車は故障します。しかしかなりの割合で壊されています。オーナーさんの乗り方に問題があったり、修理業者さんの間違った修理、漏れ止めや添加剤などの使用等々。というわけで何回かに分けて壊さない、壊れにくい運転方法を書いてみます。
●エンジン始動 ストップ時 走行中の注意点
まず鍵にはなるべく他のキーやホルダーをつけないでください。ジャラジャラをいろんな物をつけている人がいますが、シリンダーやキーの摩耗につながります。摩耗するとキーが動かなくなり身動きできなくなり、修理も大変です。キーホルダーやキーレスリモコンを1個することが望ましいです。
エンジンスタート時はすぐに発信はしないでください。エンジンにも負担ですが、ATミッションやパワステなどの油圧部品にも負担がかかり長い目で見てトラブルの原因。過度の暖気も必要ありません。冬季3分 夏季2分程度で充分です。ただ水温が80度、サーモスタットが開くまではアクセル全開はしてはなりません。
エンジンを止める場合もすぐにキーオフはNG.高速走行後はとくに気をつけてください。暖気より重要です。またエアコンやオーディオ なども電源OFFするのも大切です。
走行中は急発進 急ブレーキは当然避けてください。AT車でエンジンブレーキを使用する人もいますが、これもATの負担になります。車が動いているのにシフトレバーを動かす行為、もちろんNGです。お客様は「絶対にしていない」と言う人も多いですが、同乗するとできていない人も多いです。車が静止したと思っても、一呼吸おいてからギヤチェンジをするぐらいにしましょう。
サイドブレーキは「親の仇」のように強く引かない 踏まない。AT車は理論上Pの状態では動きませんので軽くパーキングブレーキを引くぐらいで充分です。W113などでシフトブッシュが無くなっているとPの位置でも動く車もありますので、修理した記憶がない車は一応坂道では確認してください。
ハンドルの末切りも避けたほうが良いと思います。タイヤやホイールも純正サイズが壊さない基本です。特にABS ESP搭載車はやめたほうがいいでしょう。ABS車はノーマルサイズでプログラミングされており、ESP車はタイヤのメーカー グレードまで指定してあります。替えても即事故にはつながりませんが、タイヤが片摩耗したりします。またその車の一番高い装備を使用してないこととなり高級車を買う意味もなくなります。スタッドレスも季節が終われば、すぐに元に戻しましょう。ブレーキパーツの消耗の原因。
ブレーキングは百害あって一利なし。もちろんブレーキを踏まずに運転することは不可能ですが、ブレーキを踏むことによってサスペンションは消耗します。飛ばさないことが一番ですが、高速道路をなるべく使用するのもブレーキングを減らす方法です。高速料金はかかりますが、燃費や消耗パーツの摩耗 エンジンやミッションの負担を考えると元は取れるのではと考えています。高速道路無料化になればさらに負担減。タイヤの交換やブレーキの整備 アライメント調整などもブレーキング減につながります。
内装の掃除はマメに、電装装備は使ってあげましょう。車の掃除をあまりしない私が言うのもなんですが、内装の掃除機などはマメにかけてあげたほうがいいです。上を向いているスィッチなどは埃を吸い取ることによって寿命が格段に延びるはずです。天気の良い乾燥した日にドアを全開にして湿気を逃がしてやるのはベストメンテナンスです。サンルーフやパワーウィンドの後部なども気がついたら作動させましょう。内装を乾燥させるときにサンルーフを開けてやれば一石二鳥。ボンネットやトランクも開けて空気を入れ替えてあげましょう。
つづく(その2)